【事例あり】1on1ミーティングの進め方と注意点を解説
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【事例あり】1on1ミーティングの進め方と注意点を解説

直属の上司であるマネージャーと、部下であるメンバーとが1対1で面談を行う「1on1ミーティング」というマネジメント手法。近年では日本の大企業でも導入され始め、注目を集めています。

では、実際に1on1ミーティングを行うにあたってのコツや注意点は何なのか。この記事では1on1ミーティングを実践するにあたって抑えておくべきポイントを整理をしていきます。

1on1ミーティングとは

1on1ミーティングとは、メンバー(部下)とその直属のマネージャー(上司)とが1対1で行うミーティングのことを指します。

上司とマンツーマンでミーティングを行うことで、従業員の育成を図ることはもちろん、各メンバーが抱えている悩みや疑問点をヒアリングし離職率を低下させることにもつながります。
実施方法に関しては、どういった目的で1on1ミーティングを実施するのかなどの目的によって異なります。毎週行う企業もあれば、毎月行う企業もあります。実施時間に関しても、一回ごとの実施時間が30分以内のケースもあれば1時間程度じっくりと話すことも。

何のために1on1ミーティングを行いたいのかを明確にし、その目的に合わせた適度な頻度・時間を設定していくことが大切です。

1on1ミーティングのメリット

1on1ミーティングを行うにあたってのメリットは以下の通りです。

■各メンバーの進捗を把握しやすい
1on1ミーティングは定期的に実施されるため、与えられた目標(ミッション)に対して各メンバーが現在どれくらいの進捗なのかを把握しやすくなります。
また、目標達成のために正しい方向を向けているのか、つまづいていることはないのかなどもその都度確認することができます。


■チームビルディングしやすい
一人ひとりのメンバーとコミュニケーションをとる機会が増えることで、チームとしての方向性や組織として目指すべきビジョン・考えを共有しやすくなります。部下であるメンバーの立場からすると、上司の立場である人から直接そういったビジョンや考えを聞き、意見交換をすることで認識のズレを防ぐことができます。
そういった環境が、より強固な組織づくりへと繋がります。


■メンバーのモチベーション向上
部下の立場であるメンバーは、普段なかなか上司とじっくり話す機会をつくれないことが多いです。1on1ミーティングの場を設けることで、メンバーは普段感じている本音や考えを直接上司に伝えることができます。メンバーの声をもとに、上司が一緒に改善策を考え、実行していくことで、メンバー一人ひとりがモチベーションを向上させることができるのもメリットのひとつです。

1on1ミーティング実施時の注意点

一方で、1on1ミーティングを行う際に注意すべきポイントについても見ていきます。

■業務時間を圧迫しすぎていないか

部下の立場であるメンバーは30分や1時間のミーティングが増えるだけなので、日常業務に大きな支障はきたしませんが、上司は管轄しているメンバー全員との時間を毎回つくる必要があります。そのため、マネージャー層の業務時間の圧迫が懸念点として挙げられます。
一人ひとりのメンバーの成長を促すことが目的であっても、あまりにもマネージャー層への負荷が大きくなってしまうような状況は事前に避けられるよう、必要に応じて調整が必要です。


■実施する目的が明確になっているか
1on1ミーティングをなぜ行うのかといった目的を明確に定めないまま「なんか良さそうだからとりあえずやってみよう」と見切り発車してしまうことは危険です。そもそも組織としてどういった課題感があるのか、1on1ミーティングを行うことでどういった課題を解決したいのかといった、実施の目的を必ず明確にしておきましょう。
また、目的に関してはマネージャー層だけでなく各メンバーも認識しておくことが大切です。目的を全メンバーが把握することで、1on1ミーティングの時間をより充実したものにできます。

■正しい方法でミーティングができているか
1on1ミーティングは、単に1対1でミーティングができていればいいというわけではありません。正しい進め方や抑えておくべきポイントを把握できていないまま、なんとなくで実施していても求めている結果には繋がりません。
メンバーへの接し方、ミーティングの進行方法について正しい理解とコツをつかみ、1on1ミーティングを進めていくようにしてください。

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1on1ミーティングの進め方

では実際に1on1ミーティングを進めるにあたり、どのような進め方をすればよいのかを順に説明していきます。

1:実施する目的を明確にし、全メンバーに共有する
まずは、組織として何のために1on1ミーティングを実施するのか、実施することでどういった結果をもたらしたいのかを明確にします。
明確にした内容をマネージャー層だけでなく、全メンバーに共有をして認識のズレをなくすことで、新たな施策として1on1ミーティングを取り入れる重要性を理解してもらえます。

2:ミーティング内で話すテーマや内容をメンバーに事前に共有する
1on1ミーティングは、毎回話すテーマや内容を決めてから実施します。ミーティング内で話す内容は事前に各メンバーと共有をしておき、メンバーも1on1ミーティング当日までにテーマに沿った自分の考えや意見を整理できるようにしておきます。

3:ミーティングのテーマをもとにメンバーの意見をヒアリングする
ここからは1on1ミーティング当日の流れになります。
まずは事前に共有しておいたテーマについて、メンバー(部下)の意見や悩みなどをヒアリングしていきます。
メンバーが抱えている本音を吸い上げることがこのフェーズでの1番の目的となりますので、メンバーが話しやすい雰囲気作りや傾聴の姿勢を意識することが大切です。

4:メンバー自身に現状の課題を考察させる
メンバーの本音をヒアリングした上で、現状の課題に対してメンバー自身にどういった解決策があるかを自分で考えさせます。
課題に対してすぐに上司が指示を出すのではなく、自ら考えるくせをつけることで、課題解決能力をメンバー一人ひとりが身につけることにも繋がります。
ここではメンバーが出した解決策をすぐに否定したりせず、しっかりと考えを聞いて受け止めるように心がけてください。


5:考察内容をもとに、上司からフィードバックをする
メンバーの本音や課題に対する解決策をすべてヒアリングできれば、上司からメンバーに対してフィードバックを行っていきます。
メンバーの意見や考えで良かった点、さらに改善できる点などを明確にしながら、感情的にならずに課題を論理的に整理したうえでフィードバックをすることで、メンバーは納得感をもって上司のフィードバック内容を聞き入れることができます。


6:2人で今後のアクションプランを決定する
最後に、今後のアクションプランについて整理していきます。
課題に対して、部下視点での解決策、上司視点でのフィードバックをしたことで、より双方が納得感を持って取り組める課題解決方法を導き出すことができます。
アクションプランに関しては、曖昧なものにせず「いつまでに何をどれだけ対応する」といったことを具体的に示すことが大切です。
そして、具体化したアクションプランを、部下は次の1on1ミーティングまでに取り組み課題解決を実行していきます。

これらが1on1ミーティングの一連の流れとポイントになります。

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1on1ミーティングを導入する企業の事例

実際に1on1ミーティングを導入している企業の事例についていくつかご紹介していきます。

■ヤフー株式会社
ヤフー株式会社では、2012年から1on1ミーティングを導入しています。
導入初期では「時間を捻出できない」といった不満の声もあったようですが、ミーティング自体をブラッシュアップしつづけたり、管理職が行う1on1のスキルやフォーマットに磨きをかけていくことで、徐々に文化として浸透させることに成功。
現在では6,000人もの社員に対して1on1ミーティングを継続して実施しているようです。

企業情報:https://about.yahoo.co.jp/


■クックパッド株式会社

レシピサイトで有名なクックパッド社でも1on1ミーティングを実施。同社では、毎週15分といった高頻度で短時間なミーティングを実施していることが特徴です。
時間や頻度をあらかじめ固定しているため、突然の業務工数の圧迫などの心配はなく、毎週の定期的なミーティングとして社内に浸透しているようです。

企業情報:https://info.cookpad.com/


■デル・テクノロジーズ株式会社

ITソリューションの提供で有名な「DELL」の中核を担うデル・テクノロジーズ株式会社では、新入社員に対してはメンターとして1名をつけ、定期的なサポートを行っています。さらに、マネージャー層と各メンバーとの1on1も実施しています。その結果、インサイドセールスチームの転職者の離職率は5%未満となっているようです。

企業情報:https://corporate.delltechnologies.com/ja-jp/index.htm


1on1ミーティングをうまく導入し、組織力向上を

今回は1on1ミーティングについて、概要や進め方のポイントをご紹介しました。
日頃の業務に追われていると、ついつい後回しにしがちな上司・部下間でのコミュニケーションを活性化させるための施策としても、1on1ミーティングは非常に有効です。
今まで把握し切れていなかった各メンバーの本音や悩みを直接聞くことで、組織としての方向性や今後の対策をより明確にできるようになります。
ぜひ、1on1ミーティングの機会を設けてみてください。

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