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「時間の価値」について考える

人は、いろいろなモノに価値を感じ、そして、価値を得るために対価(お金)を払います。消費者の購買心理で大枠を捉えるのであれば、大きく分けて3段階のステップを踏みます。

まずは、「これは必要だ!」というニーズ(必要性)の段階があります。次に、「これが欲しい!」というウォンツ(欲求)の段階があります。そして最後は、「これを買う!」というデマンド(需要)の段階となります。

マズローの欲求5段階説はあまりにも有名ですが、これは上記のウォンツ(欲求)レベルを5段階に分けたものとなります。

マズローの欲求5段階説は、1943年にマズローが発表した論文「人間の動機づけに関する理論」で世の中に出ました。この論文では、人間みんなが持っている5つに階層化された欲求について紹介しています。

この5つに階層化された欲求は以下のようなものです。
・生理的欲求
・安全の欲求
・所属と愛の欲求
・承認の欲求
・自己実現の欲求

このような欲求は、低いものから順番に現れ、ある程度この欲求が満たされると、次の欲求が現れます。そして、その人の健康度と、どの階層の欲求に取り組んでいるかは比例します。

やはり、人間は生物であり、後世に種を保存していかなければならないため、まずは生存や安全を求め、これがクリアされれば、所属や承認の欲求が生まれてきます。

そして、最終的には自己実現の欲求へと昇華していくこととなります。このそれぞれの欲求を満たすためには、どのような手段が最適なのかを人は常に考え、その時々で最適解と思われる手段に対して対価を払い、それによって欲求が満たされることで価値を感じているわけです。

このように、人が対価を払うモノというのは本当に多くありますが、この中でも大きな要素の一つとして挙げられるのが「時間」ではないでしょうか。

・1時間なり3時間なり、ある一定の時間を何に使うのか?
・大切な家族や仲間との親睦のための時間に使うのか?
・はたまた溜まっている仕事を処理する時間に使うのか?
・ジムに行き運動や筋トレをしてリフレッシュする時間にするのか?
・読みたかった書籍を読み、新たな知見をインプットする時間にするのか?

時間は万人に平等に与えられているリソースですが、残念ながらカタチや音があるモノでもなく、触ることもできないモノで、そして刻々とこのリソースは消費されていっています(今この瞬間も!)。

幸いにも、時計というツールが世の中にはあるため、時間を見える化し、測定することはでき、どのくらい時間が経過しているか?今何歳なのか?あとどのくらい時間があるのか?などは確認することができます。

しかし、人は、つい、この貴重な限りある「時間」を無駄遣いしてしまう生き物なのです。

時は金なり ~Time is money~

いろいろな技術が発達した現代社会において、日常生活を快適に、楽に過ごすための便利ツールが本当に多く存在していることに改めて気付かされます。

市場や消費者から支持を得ている便利ツールというのは、往々にしてこの「時間」という貴重なリソースを生み出すツールであることもわかります。人は、「時間」に対して「対価」を払っていることがいかに多いか、ということを認識せざるを得ません。

少し考えるだけでも、下記のようなことなどが挙げられます。

・移動手段(自転車・車・タクシー・電車・飛行機など)
 →同じ距離を自分で歩いて移動する時間を買っている
・いろいろな家電品(エアコン・食洗機・冷蔵庫・掃除機・電子レンジなど)
 →同じ作業を自分の手や足を動かしてする時間を買っている
・知識習得(セミナー・研修・書籍・コンサルティングなど)
 →同じ経験を自分でする時間を買っている=他者の経験を買っている
・労働力(従業員雇用・業務委託・アウトソーシングなど)
 →同じ仕事を自分でする時間を買っている

上記はほんのごく一部にすぎませんが、人はこの「時間」という要素に対していかに対価を払っているかがわかると思います。

つまり、「量」としての時間は万人に対して平等に与えられていますが、この限りある時間をどのように使うか、どのようにして価値のある時間にするか、という「質」としての時間は、人によって大きな差が出てきます。

そしてこれは、一個人だけの話に留まらず、個人が集まった会社や組織、そして更には国という単位でも大きな差が生まれてきています。

時間生産性をいかに上げるか

2020年4月から労働基準法も改正になり、いろいろなニュースなどで「働き方改革」という言葉を目にしない日の方が少ない今日この頃です。では、実際に日本の労働生産性は世界各国と比較してどの程度なのでしょうか?

日本の労働生産性は、なんと、2017年では先進国(G7)の中では最下位となっています。

労働生産性

また、生産性の関連指標として「1人当たりGDP」のランキングに関しても、2018年では日本は下から2番目となっています。

1名当たりGDP

このように、先進国の中で比較した場合に、日本人は他国と比べて時間を非常に非効率に使っていることになります。

では、どうすれば時間を効率的に使えるのでしょうか?これは、労働生産性をいかに高めていくかと同義となります。

では、労働生産性とはどのようなものでしょうか?大辞林によれば、労働生産性は下記のようになっています。

投入した労働量に対してどれくらいの生産量が得られたかを表す指標。多くは、一定の労働時間あたりの生産量で表す。

つまり、投入した労力や時間(INPUT)で、どれだけの価値を生み出せたか(OUTPUT)が労働生産性となります。

そのため、分子である「価値や成果」をいかに高めるか、または、分母である「投入資源やコスト」をいかに下げられるか、がポイントとなります。

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そのため、重要になってくるのは、自分一人の生産性を最大化しても限界があり、自分以外の外部リソースを活用して、いかにレバレッジを効かせられるかを考えることとなってきます。

会社組織で考えるのであればチームビルディングや組織づくりになるかもしれないし、個人事業主であればアライアンスや提携先といかにコラボできるかになるかもしれません。

日本人は他国と比べて、勤勉で真面目な性質を持った国民性であるため、自分自身の労働生産性を高めることを重視しがちですが、他国のようにいかにして効率よくレバレッジを効かせられるかという視点や、ある意味「ズル賢さ」や「もっと楽して行こう」というような発想をもっと持ってもいいのではないかと考えます。

効率ばかり追い求めていればクリエイティブ仕事はできないのか?!

そして最後に、効率性とクリエイティビティについて考えたいと思います。
私自身も過去に良く耳にしましたが、「企画系やクリエイティブ系の仕事は、効率性を追い求めても良いアウトプットはできない」という文脈です。

確かに、一見するとアイディア創出や創造的な頭脳労働は、時間効率性とはトレードオフというか、「or」の関係性にあるように見えます。

しかし、本当にこれは正しいのでしょうか?

企画系やクリエイティブ系の仕事にも、ルーティン業務や定型的な業務は必ず存在します。この定型業務をいかに効率化(短縮)できるか否かで、クリエイティブな業務(新しいアイディアを発想したり企画したりする業務)へ充てられる時間が決まってきます。

生産性向上

つまり、企画系やクリエイティブ系の仕事においても、この時間効率化、労働生産性向上という概念は当然必要となってくるのですが、企画部門や開発部門などのクリエイティブ系の仕事に従事している方々の中には、労働生産性や時間効率が自分たちの仕事にも極めて重要であると認識している人が少ないように思います。

「自分たちはホワイトカラーであり、ブルーカラーではないから自由度が高く、クリエイティブで難易度の高い仕事だ」と考えている人もいます。この根拠なき優越感が、もしかすると部門チームや会社組織の労働生産性を著しく下げている可能性もあります。

まとめ

今回は、時間の価値、労働生産性向上という切り口でまとめてみました。
マーケティングにおいても、マネジメントにおいても、この「時間」という要素は非常に大きな意味を持ちます。

ぜひ、時間の価値を正しく認識し、限りある時間を無駄遣いしないで、事業成長に向けて突き進んでいきましょう!

労働生産性を意識させるための「人事評価」を

労働生産性を高めることは、事業成長に大きな力をもたらしますが、それを各メンバーがきちんと意識して業務に取り組めるかどうかは、マネジメント側にも工夫をする必要があると考えます。

そこでポイントとなるのが、「人事評価」。自分がどんな役割で、どのような業務を成し遂げないといけないのか。期限を定められていれば、メンバーもその期限までに目標達成に向け主体的に動きやすくなります。

また、それを人事評価の項目として設けることによって、昇給・昇格といったモチベーション向上にも繋がります。

ぜひ、この機会に自社の「人事評価制度」について見つめ直してみてください。事業成長の第一歩は、公正な人事評価から始めましょう!

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